活動報告(2021/9/11)

伊達ルネッサンス塾 第7期/第3回セミナーレポート「プロジェクトを具体化しよう」




早くも中盤に入った第7期。第3回は福島県南相馬市小高区でのフィールドワーク&セミナーを、

新型コロナウイルス感染対策を徹底した上で開催しました。

今回は塾生7名が参加(うち1名はオンライン)。

前回まで考えてきたことや周りからのアドバイスなどをもとに、自分の「プロジェクト」を

少しずつかたちに、そして具体的にしていきます。


■まちに、新たな息吹が


午前中のフィールドワークのスタートはJR小高駅。

まずは、小高駅の旧駅務室を活用したコミュニティスペースにて小高区の概要についての

説明を聞きました。



東日本大震災前は人口約1万人だったが、原発事故の後に20キロ圏内にあったため全域に

避難指示が出されて一時は住民がいなくなったこと。

5年前に避難指示が解除になった後、少しずつ人が戻ってきて現在約3,800人が暮らしていること、

などなど…。

ちなみにこのコミュニティスペース、通常は高校の下校時間に合わせてオープンしており、

高校生でにぎわっているそうです(初代のファミコンもあった…)。



その後、駅前通りを散策し、「小高パイオニアビレッジ」に到着。

小高区や周辺地域をフィールドに事業創出に取り組む起業家や企業のコミュニティ施設として

2019年にオープンしました。

この日は定休日ということで特別に見学させていただいたのですが、コワーキングのスペースや、

イベントにも活用できるひな壇などを見て、ここから日々新しい何かが生み出されているのだ、

と思いました。



★小高パイオニアビレッジ

 https://village.pionism.or.jp/

★小高パイオニアビレッジを運営している一般社団法人パイオニズム/株式会社小高ワーカーズベースの代表・和田智行さんは、以前伊達ルネッサンス塾にゲストで来ていただきました。

その時の様子はこちら

 https://note.com/yomoyamacompany/n/n187037e745e5


■塾生それぞれの「場づくり」「人とのかかわり」


お昼をはさんで、午後はセミナー会場の「粒粒(つぶつぶ)」に移動。

「粒粒」は、今回のゲスト・西山里佳さん(marutt株式会社代表取締役)のデザイン事務所で、

今年5月にオープンしました。

セミナー冒頭、西山さんから「粒粒」について説明いただきました。





「粒粒」は、もともと民家だった建物を改修したもので、「おもや」「なや」の2棟があり、

「おもや」が事務所として、またコワーキングやイベントのスペースとして使われています。

「なや」は、将来的には滞在型アトリエとして利用してもらえればとの構想もあるそうです。

そして、デザイン事務所ではありますが、地域のみなさんにも思いや感性を表現できる場所に

してほしいとの想いから「表現からつながる家・粒粒」と名付けたそうです。

この日は天気が良かったので、ウッドデッキがとても気持ちよかったです。


そのあと、塾生からの課題発表。

現時点では「場づくり」「人とのかかわり」に関するテーマが多いなあと感じました。

3回目ということで、少しずつ自分の取り組みたいことが明確になってきたり、また「いつ頃までに○○をする」「次に△△をする」などスケジュールに触れている塾生も出てきました。逆に、自分の想いややりたいことの狭間でモヤモヤしている塾生も。でも、ここで悩み、考えることが必ず次の段階につながるので、焦らず自分のペースで進んでいってほしいと思います。





■「表現からつながる家」への道のり


セミナー後半は今回のゲスト・西山里佳さんのトーク。

福島県富岡町出身の西山さんは、以前は東京で主に音楽やアパレル関係のデザイナーをしていました。26歳の時に東日本大震災が発生し、福島に戻りたいと思いつつ「復興にデザインは必要、そのことで力になりたい」と考え、さらにデザイナーとしての経験を積んでいきました。

その後フリーランスになり、やがて「Next Commons Lab南相馬」に加入し、最初の2年間は

起業家を支えるコーディネーターとして、その後は起業を目指す側に回って活動をしてきました。

起業を目指す―デザイン事務所の立ち上げにあたり、単なる事務所としてだけではなく

「表現の場のサポートはできないか?」

「地域とアートがつながる場をつくり、さらにみんなが表現できる場にできないか?」

と西山さんは考えました。



その理由として、

「他人からの、表現における存在の否定が怖い」

「表現は評価されることが前提だが、その敷居を低くできないか」

との想いがあり、

そこから「表現者はより自由に、みんなが表現者になればよい」との想いに至りました。


西山さんは動き出します。

自分の思う理想の家を絵で表現して発表したり、南相馬市のリノベーションスクールで具体的な

プランを出し、候補物件も見つかりました。

ところが、コロナ禍で候補物件が使用できなくなってしまいます。

そこで、住居として取得予定だった家(今の「粒粒」)でやっていこう、と考え今年5月の

オープンに至りました。


最後に西山さんから大事だと思ったこととして、

「とにかくやってみる」

「目指すことをブレさせない、立ち返るようにする」

の二点を挙げていただきました。

また、

「自分の目指すことをシンプルに描けていれば何度でも描き直せる」

「(ブレないことで)迷ったり、悩む時間を短くできる」とも。

塾生たちにとっても、自分のやりたいことで思い悩んだり、今後来るであろう試行錯誤の時期に

向けて、心に留めおけるような貴重な言葉となりました。




最後のグループワークの時間では、西山さんのお話を聞いての感想や自分のプロジェクトにつながり

そうなことを共有したり、塾生それぞれのマイプロジェクトを深める対話の時間となりました。


第3回セミナーは、これにて終了。

今回も、塾生それぞれの新たな発見があったり、自分のプロジェクトに関して気づきがあったようでした。


9月26日(日)に実施する「まるもりマイプロジャーニー2021」との合同フィールドワークを経て、次回、第4回セミナーは10月9日(土)の予定です。

それぞれのプロジェクト、どのように深まるか、今から楽しみです。


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